PCゲームのFPSが低い時の調べ方|上限・CPU・GPU負荷を切り分ける

FPSが低い原因を、上限設定、CPU側の処理待ち、GPUの描画負荷で切り分けます。SteamのFPS表示とWindowsのCPU・GPU画面の見方、解像度だけを変えた前後の比較例、結果別の設定手順を解説します。

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まずこれを試す

結論

画質を全部下げる前に、まず同じゲーム場面でFPS・FPS上限・GPUの3D使用率を記録します。上限値付近で一定なら上限やV-Syncを確認。GPUの描画負荷が高ければレンダリング解像度だけ下げて比べます。GPUに余裕があり、解像度を下げてもFPSがほぼ変わらなければCPU側の処理や、使っているGPU・電源条件を確認してください。CPU全体の使用率が低くても、一部の論理プロセッサで処理が詰まる場合があります。

  1. STEP 1|同じ場面でFPS・上限・使用GPUを記録する
  2. STEP 2|FPSが上限値で頭打ちなら、まず上限設定を確認する
  3. STEP 3|解像度だけを下げてFPSを比べる
  4. STEP 4|結果に合わせてCPU側・GPU側の対処を選ぶ
この手順で直らない場合:症状に合う次の確認 →
FPSが低い時の確認順を示すゲムなおの図解
「FPSが低い」の記事のSTEP順です。詳しい操作と注意事項は本文を確認してください。 図解を拡大して見る

平均FPSは出ているのに一瞬止まる場合は、 ゲームがカクつく・一瞬止まる時の確認手順をご覧ください。

原因候補

  • FPS上限・V-Sync・画面のリフレッシュレートなどの表示条件
  • GPUの描画負荷:解像度・レイトレーシング・影など
  • CPU側の処理待ち、内蔵GPUでの起動、電源・温度・バックグラウンド負荷

最初に測る:FPS、上限、GPUの「3D」、CPU

FPS(1秒に描画する画面の枚数)が低いと感じたら、ゲーム中の同じ場所を同じセーブ・同じ移動ルートで約30秒プレイして、表示FPSのおおよその範囲を控えます。固定された60fpsが目標未満なのか、場面によって40~80fpsに動くのかで確認先が変わります。

  1. ゲーム内の「映像」などにFPS表示があれば有効化します。Steam版はSteamの「設定」→「ゲーム中」でパフォーマンスモニターと表示レベルを設定できます。表示できないゲームでは、ゲームが提供するベンチマーク結果も使えます。Steam公式の説明
  2. ゲーム内のFPS上限、V-Sync、フレーム生成、レンダリング解像度の現在値を記録します。ロビーとプレイ中で上限が異なるゲームもあるので、実際に困るプレイ場面で見ます。
  3. Ctrl+Shift+Esc→「パフォーマンス」→「GPU」で、ゲームが使うGPUの名前と「3D」グラフを確認します。「ビデオ デコード」など別のエンジンの負荷と混同しません。複数GPUなら「プロセス」のゲーム名を見つけ、「GPUエンジン」列の番号を確認します。
  4. 同じタスクマネージャーの「パフォーマンス」→「CPU」で使用率を確認します。CPUグラフを右クリック→「グラフの変更」→「論理プロセッサ」にすると個別の推移が見られます。ゲームからタスクマネージャーへ切り替えると負荷が変わるため、正確な同時測定ではなく傾向として扱います。

計測中は解像度、画面モード、録画の有無、ノートPCのAC接続状態をそろえます。Steamのモニターでフレーム生成ありのFPSとベースFPSが区別される場合はベース側も控え、前後で同じ指標を比べます。

原因別の分岐:まず何を変える?

同じ場面で見た結果考えられる制約次の操作
ほぼ常に60fpsで、設定上限も60。GPUの3D負荷は低めFPS上限、V-Sync、表示条件上限とモニターのHzを確認。画質を一括で下げない
FPSが設定上限に届かず、使用中GPUの3D負荷が高いGPUの描画負荷。高い使用率だけでは異常とは限らないレンダリング解像度だけ変更し、FPSが上がるか確認
上限には届かずGPUに余裕があり、解像度を下げてもFPSがほぼ変わらないCPU側の処理、誤ったGPU、電源制限などCPUの論理プロセッサ・使用GPU・電源を分けて確認
普段は高FPSだが特定の瞬間だけ画面全体が止まる読み込みやシェーダー構築など。一時的な描画待ち一瞬カクつく時の確認手順へ
GPUが2台あり、ゲームが内蔵GPU側で動作使用GPUの選択Windowsで対象ゲームのGPUを確認して再比較

CPU全体35%でもCPU側が詰まることはあります。一部の処理だけが重いと平均値に現れにくいためです。GPU側・CPU側という判断は数値一つで確定せず、設定を一つ変えた時のFPSの変化と一緒に読みます。Microsoft DirectXの解説

進行状況1 / 4

解決手順

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同じ場面でFPS・上限・使用GPUを記録する

  1. ゲーム内またはSteamの「設定」→「ゲーム中」のパフォーマンスモニターでFPSを表示し、同じセーブ・同じルート・同じ表示モードで、重い場面を一定時間プレイしてFPSのおおよその範囲を記録する。初回ロード直後と2回目の移動は分けて控える。
  2. ゲーム内の「映像」「ディスプレイ」などでFPS上限・V-Sync・レンダリング解像度・フレーム生成の状態を控える。Ctrl+Shift+Esc→「パフォーマンス」→使用中のGPUでGPU名と3D負荷を確認。CPUは「パフォーマンス」→「CPU」を見る。

対象外なら「FPSが上限値で頭打ちなら、まず上限設定を確認する」へスキップ

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FPSが上限値で頭打ちなら、まず上限設定を確認する

  1. FPSが60や120などの設定値にほぼ張り付く場合は、ゲーム内のFPS上限とV-Sync、モニターのリフレッシュレートを確認する。ゲーム内で目標より低い上限が指定されていれば、必要な範囲で1段階上げ、同じ場面で比較する。
  2. ゲーム内に該当設定がない場合だけNVIDIA・AMD側の上限も確認する。上限を上げてもFPSが変わらなければ処理能力が足りない可能性があるので次へ。上限を外すことを高速化策と決め付けない。

対象外なら「解像度だけを下げてFPSを比べる」へスキップ

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解像度だけを下げてFPSを比べる

  1. ゲーム内の「レンダリング解像度」「解像度スケール」があれば、基準値を控え、例として100%→80%だけを試す。なければゲームの解像度を1段階下げる。FPS上限、V-Sync、フレーム生成、影、テクスチャは一度に変更しない。
  2. 同じ場面でFPSが目に見えて上がるならGPU側の描画負荷が候補。上がらない場合は上限・CPU側・使用GPUを再確認。比較後は元の解像度に戻し、必要な画質に合わせて個別設定を選ぶ。

対象外なら「結果に合わせてCPU側・GPU側の対処を選ぶ」へスキップ

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結果に合わせてCPU側・GPU側の対処を選ぶ

  1. GPU負荷が高く、解像度を下げて改善する場合は、設定を元に戻した上で、レイトレーシング、影、アップスケーラーを1項目ずつ比較する。VRAM不足警告やテクスチャ欠けがあれば専用GPUメモリとテクスチャ設定を別途確認する。
  2. 解像度を下げても変化が小さくGPUに余裕がある場合はCPUの論理プロセッサごとの負荷を確認。表示距離・人やオブジェクトの密度・シミュレーション関連の設定があるゲームなら、対応する項目を1つずつ試す。録画や更新を止めて比べ、内蔵GPUやノートPCの省電力条件も調べる。

① 設定上限に達していたら、上限とV-Syncを確認

  1. ゲーム内「設定」→「映像」「ディスプレイ」などでフレームレート上限・最大FPS・V-Syncを確認します。60fps固定なら、モニターのHzと現在のFPS目標も確認。目標が60fpsなら変更しなくて構いません。
  2. 60fpsより高いFPSを試したい場合、ゲーム内で上限を次の選択肢へ上げ、同じプレイ場面で再測定します。V-Syncや別の上限もある時は一度に切り替えず、元の状態を控えて一項目ずつ比べます。上限を変えてもFPSが上がらなければ性能側の調査に移ります。
  3. ゲーム内に上限項目がない時だけドライバーも確認します。NVIDIAは「NVIDIA コントロール パネル」→「3D設定の管理」→「プログラム設定」→対象ゲームの「最大フレームレート」。AMDのFRTCがある環境ではAMD Softwareの「ゲーム/グラフィックス」→「詳細設定」。FRTCは主に全画面向けで、項目の有無は環境で異なります。NVIDIA公式/AMD公式

上限をむやみに無制限にする必要はありません。熱、消費電力、操作感も確認し、求めるFPSが安定して出る値を選びます。

② レンダリング解像度だけ変えて同じ場面を比較

上限が原因ではなさそうなら、ゲームの「設定」→「グラフィック」「映像」でレンダリング解像度/解像度スケールを例として100%から80%へ下げます。項目がなければ画面解像度を1段階だけ下げます。アップスケーラー・レイトレーシング・影・フレーム生成はまだ変えません。

設定を適用し、ゲームの指示に従って必要なら再起動。同じセーブ・同じルートを約30秒プレイし、FPSの範囲と使用中GPUの3D負荷を記録します。2回目以降の結果も見て初回ロードの影響を分け、最後に元の解像度へ戻します。

読み方の例(すべて説明用の仮の数値で、実機検証結果ではありません)

同じ場面での条件100%時80%時次の判断
上限60fps、V-Syncは固定約60fps/GPU 3D 55%約60fps/GPU 3D 44%上限に達している。画質を下げても表示FPSは上がらない
上限120fps、GPU負荷が高い約46fps/GPU 3D 97%約61fps/GPU 3D 94%GPUの描画負荷が制約の候補。元に戻して影・RTなどを個別に調整
上限120fps、GPUに余裕約52fps/GPU 3D 48%約53fps/GPU 3D 32%上限以外のCPU側・使用GPU・電源条件を調べる

「GPU 3D 97%」も「CPU 35%」も単独では原因の証拠になりません。別のGPUを測っていないか、録画・動画再生のGPU負荷ではないか確認し、FPSがどう変化したかを主な手掛かりにします。

③ 比較結果に合う設定だけ試す

結果確認する場所と一手
上限を上げたらFPSが伸びた目標FPSとモニターのHz、V-Syncを踏まえて上限を調整。極端な無制限は避ける
レンダリング解像度を下げたらFPSが伸びた元の解像度に戻し、ゲーム内のレイトレーシングをオフ、次に影を1段階下げて別々に比較。対応ゲームではDLSS/FSR/XeSSの「品質」を個別に試す
解像度を下げてもFPSが伸びず、GPUに余裕CPUの「論理プロセッサ」グラフ、録画・更新アプリを確認。ゲームに「表示距離」「NPC密度」等があれば1項目だけ変更。内蔵GPU・電源の確認も行う
FPSは高いが瞬間的に画面が止まる一瞬カクつく場合を参照。初回シェーダー構築や読み込みを確認し、平均FPSだけを追わない
VRAM不足警告・テクスチャの遅れもある専用・共有GPUメモリの見方を参照。テクスチャはVRAM対策として比較し、FPS向上を決め付けない

測定メモには「セーブ・場面/FPS上限/100%時のFPSとGPU 3D/変更項目/変更後のFPSとGPU 3D」を残します。改善しない設定は元に戻し、CPU・GPU・ドライバー設定をまとめて変更しないでください。

注意

計測中はFPS上限、V-Sync、フレーム生成、解像度を同時に変えず、ゲーム中の同じ場面で比較してください。タスクマネージャーへ画面を切り替えると負荷が変わるため、GPU・CPU使用率は傾向として読みます。平均CPU使用率やGPU使用率だけで故障を断定しないでください。

よくある質問

GPU使用率が低いのにFPSが60から上がりません。故障ですか?

まずゲーム内の60fps上限、V-Sync、ドライバーのフレーム制限を確認してください。上限で固定されていればGPUに余裕があるのは不自然ではありません。必要なら上限を変更し、同じ場面で比べます。

CPU使用率が35%ならCPUが原因ではありませんか?

全体の平均が35%でも、一部の論理プロセッサに負荷が集中する場合があります。「パフォーマンス」→「CPU」のグラフを「論理プロセッサ」表示にし、ゲーム中に確認してください。数値一つで確定せず、解像度を下げた時のFPSの変化とも照合します。

GPU使用率が100%なら必ず画質を下げるべきですか?

高い使用率だけで不具合とは判断できません。目標FPSを満たしているなら変更不要です。目標より低い場合に、レンダリング解像度だけを変えてFPSが上がるかを比べ、必要ならレイトレーシングや影を個別に調整します。

解像度を下げてもFPSが全く変わりません。次は?

FPS上限・V-Syncを先に再確認し、ゲームが独立GPUではなく内蔵GPUを使っていないか、CPUの論理プロセッサ負荷、録画・更新中のアプリ、ノートPCの電源モードを調べてください。解像度の変更がゲームに反映されたかも確認します。

フレーム生成で表示が120fpsになれば、動作は改善していますか?

表示上のFPSには生成されたフレームが含まれる場合があります。原因の切り分けではフレーム生成の状態を固定し、可能ならSteamのモニターなどでベースFPSと区別します。表示数字と操作感を同じ条件で比較してください。

参考情報・出典

公式資料を確認し、本文は独自の表現で要約しています。

Microsoft DirectX:CPU側・GPU側の処理制約と解像度の影響Microsoft DirectX:タスクマネージャーのGPU・3DグラフMicrosoft:タスクマネージャーでCPUを確認するSteam:ゲーム中のパフォーマンスモニターNVIDIA:最大フレームレートの設定AMD:Frame Rate Target ControlMicrosoft DirectX:Windowsのゲーム別GPU設定