まずこれを試す
結論
まずゲームが使っているGPUを確認し、症状が出た場面で「専用GPUメモリ」の使用量/容量と「共有GPUメモリ」の使用量を記録します。独立GPUで専用メモリが上限付近でも、その数値だけでVRAM不足とは断定できません。テクスチャ品質を1段階だけ下げて同じ場面を再訪し、使用量と引っかかりの両方が変わるか比べてください。内蔵GPUの場合は専用メモリの表示をVRAM容量として扱わず、共有メモリとシステムRAMの状態も確認します。
この手順で直らない場合:症状に合う次の確認 →原因候補
- 高解像度テクスチャや追加テクスチャパックによるGPUメモリの負荷
- 独立GPUと内蔵GPUの取り違え、または複数アプリの同時使用
- 初回のシェーダー構築、読み込み、CPU・ストレージなどVRAM以外の要因
専用・共有GPUメモリ:まず表示の意味を分ける
Windowsのタスクマネージャーで「専用GPUメモリ 7.6/8.0 GB」と表示された場合、左側が現在の使用量、右側が表示される容量です。数値だけで原因は確定しません。
| 表示 | 独立GPUの場合 | 注意して読む点 |
|---|---|---|
| 専用GPUメモリ | グラフィックボード上のVRAMの使用量/容量 | ゲーム以外のアプリも使用する。上限に近いだけで不足確定とはならない |
| 共有GPUメモリ | GPUとCPUで共用できるシステムRAMの使用量/上限 | 「0.5/8 GB」なら使用中は左の0.5GB。右側の8GBが専用VRAMに増えたわけではない |
| GPUメモリ(合計) | 専用と共有を合算した表示 | 「合計16GB」と表示されても、8GBの独立GPUが16GBの専用VRAMになった意味ではない |
| 内蔵GPUの「専用」 | 独立GPUのVRAMと異なり、システムRAMの予約領域など | 128MBなどの小さな値だけを見て不足や故障と決めない。共有とPCのメモリも確認 |
読み方はMicrosoft DirectXの解説に基づきます。ゲーム内の「必要VRAM」「推定使用量」は、実測使用量と異なる場合があります。比較にはタスクマネージャーの同じ表示を使います。
症状と数値を同じタイミングで確認する
- ゲームを起動したままCtrl+Shift+Esc→「プロセス」で対象ゲームを探します。「GPUエンジン」列がなければ列の見出しを右クリックして表示します。ゲームのGPU番号を確認し、「パフォーマンス」→同じ番号のGPU(例:GPU 1)の名前も控えます。ゲームのプロセスにGPUエンジンが出ない場合は、GPU名とゲーム内の表示設定を確認し、番号を推測しないでください。
- そのGPUの「専用GPUメモリ」「共有GPUメモリ」の左側の使用量と右側の容量を記録します。画面を切り替えると負荷が変わるため、症状が出た直後の値と、症状がない時の値をそれぞれ記録します。余裕があればスマートフォンで画面を撮影します。
- 「パフォーマンス」→「メモリ」でPC全体のRAM使用量も控えます。特に内蔵GPUではシステムRAMを共用するので、専用GPUメモリだけを判断材料にしません。
| 症状と観測値 | 考えられること | 次の比較 |
|---|---|---|
| 独立GPUの専用使用量が容量に近く、移動・視点変更時に引っかかる | VRAMの負荷は候補。読み込みやシェーダー構築もあり得る | テクスチャだけ1段階下げ、同じルートを2回走って比較 |
| 専用・共有に余裕があり、初回だけ引っかかる | VRAM不足以外の可能性が高い。シェーダー準備なども確認 | ゲーム側の準備表示と再訪時の症状を見てシェーダーの記事へ |
| 共有使用量が増えており、PC全体のRAMも高く、長時間後に重い | GPUメモリだけでなくシステムRAMや他アプリの負荷も候補 | 動画・録画などを1つずつ終了し、同じ場面・同じ時間後に再確認 |
| 「VRAM不足」警告が出るのに表示使用量が低い | 別のGPUを見ている、瞬間的な変動、ゲームの割り当て要求など | ゲームが使うGPU名と、警告の文面・出た時刻を確認。低い値だけで警告を否定しない |
| 平均FPSが常に低いが、VRAMを下げても変化しない | GPU処理・CPU・FPS上限など別の制約 | FPSが低い時の設定順で処理負荷を分ける |
解決手順
同じ問題の続きから
記録はこのブラウザ内だけに保存し、自動送信しません。大切な記録はマイページでバックアップしてください。PC設定を自動操作することはありません。
匿名集計への接続を確認中です。手順やノートは利用できます。接続確認前の結果は送信されません。
ゲームが使うGPUと専用・共有GPUメモリを確認する
- ゲームを開いたままCtrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く。「プロセス」の「GPUエンジン」列が見えればゲームのGPU番号を確認し、「パフォーマンス」→同じ番号のGPUを選ぶ。複数GPUがある時はGPU名も控える。
- 症状が出た直後に「専用GPUメモリ」と「共有GPUメモリ」をそれぞれ「使用量/表示された容量」の形で記録。内蔵GPUなら専用メモリが小さくても、それだけで故障や不足とは判断しない。
症状と数値を照合して、変える設定を一つ選ぶ
- VRAM不足の警告、移動時の引っかかり、長時間後の悪化などを分けて記録する。ゲーム内の「VRAM使用量」表示は見積もりの場合があるため、タスクマネージャーの実際の使用量と同じ数値として扱わない。
- 独立GPUで専用メモリが上限付近になり症状も出るなら、ゲーム内「設定」→「グラフィック」のテクスチャ品質を1段階下げる。追加の高解像度テクスチャDLCやMODを使う場合は導入方法に沿って個別に無効化する。
同じ場面を再訪し、使用量と症状を一緒に比べる
- 元の設定値、解像度、同じセーブ・移動ルートを控える。変更を反映するためゲームの指示に従って再起動し、同じ場面で専用・共有メモリと引っかかった回数や警告の有無を比較する。
- 使用量が下がっても症状が続くならVRAM以外の要因を調べる。改善した場合も再訪して再現するか確認し、効果がなければ変更を戻す。数値例と次の確認先は下の表を参照。
テクスチャを1段階下げて、変更前後を比べる
- 同じセーブ、解像度、画面モード、移動ルートを決め、変更前のテクスチャ品質と、専用・共有メモリの使用量、警告の有無、引っかかる回数を記録します。初回だけ引っかかる場合は、変更前にも同じルートを2回試します。
- ゲーム内の「設定」→「グラフィック」「映像」などからテクスチャ品質だけを1段階下げます。項目名はゲームで異なります。反映に再起動が必要ならゲームの案内に従って再起動し、同じルートを再訪します。
- メモリ使用量と症状の両方を確認。改善がなければ元の品質へ戻し、結果別の次の行動へ。ゲーム内にテクスチャ項目がない場合、追加した高解像度テクスチャDLCだけをSteamの「ライブラリ」→右クリック→「プロパティ」→「DLC」から外す選択肢があります。該当DLCがあるゲームだけ試し、ダウンロード完了を待ちます。
記録例(説明のための仮の数値・実機測定ではありません)
| 同じルート・独立GPU | 変更前:テクスチャ「高」 | 変更後:「中」 |
|---|---|---|
| 専用GPUメモリ | 7.7 / 8.0 GB | 6.3 / 8.0 GB |
| 共有GPUメモリ | 0.9 / 8.0 GB | 0.3 / 8.0 GB |
| 同じ移動ルートを2回試した引っかかり | 毎回3回程度 | 2回とも0回 |
| 判断 | 画質変更前の基準 | GPUメモリの負荷が関係する可能性が高まる。原因を確定する実験ではない |
「7.7GB→6.3GB」だけでは十分な改善とは言えません。同じ条件で引っかかりも減るかが判断の中心です。テクスチャ変更によりシェーダー再構築などの影響も生じ得るため、初回だけと2回目以降を分けて記録します。
結果別の次の行動
| 比較結果 | 次にすること |
|---|---|
| 専用使用量も症状も改善 | 品質を維持して複数の場面でも確認。必要な画質を保てる範囲で調整 |
| 使用量は下がるが、症状は変わらない | 設定を元に戻し、一瞬止まる原因、ストレージ・シェーダー・温度などを切り分ける |
| 使用量も症状もほぼ変わらない | 測定中のGPU名とゲームの設定反映を再確認。内蔵GPUでの起動の可能性も調べる |
| ゲームが落ちる、メモリ不足の警告が続く | 警告の全文とゲーム名、GPU名、設定値、Windowsのメモリ使用量を保存し、クラッシュの記事とゲーム公式サポートを確認 |
VRAMをソフトウェアで増やす設定として、レジストリの数値を書き換えたり、仮想メモリを専用VRAMと見なしたりしないでください。ゲーム本体のファイルを名前だけで削除せず、変更は必ず元に戻せる単位で行います。
注意
「共有GPUメモリ」の容量をグラフィックボードの専用VRAM容量に加算しないでください。ゲーム内の推定値とWindowsの実使用量を同じ数字として比較せず、GPU名・場面・設定をそろえて記録します。高解像度DLC・MOD以外のゲームファイルは削除しないでください。
よくある質問
専用GPUメモリが8GB中7.8GBならVRAM不足ですか?
使用量が上限付近というだけでは確定しません。症状が出る場面と時刻を合わせ、テクスチャだけを下げた前後で使用量と症状の両方を比べます。タスクマネージャーの「パフォーマンス」でゲームが使用中のGPUを選んでいるかも確認してください。
共有GPUメモリが8GBと表示されます。VRAMが8GB増えたのですか?
いいえ。「8GB」が使用可能な上限の表示なら、そこまで常に使用中という意味でもありません。共有GPUメモリはCPUも利用するシステムRAMで、グラフィックボード上の専用VRAMが増えたわけではありません。
内蔵GPUの専用メモリが128MBしかありません。ゲームは動かせませんか?
その数字だけでは判断できません。内蔵GPUはシステムRAMを共有して動作する場合があり、専用の表示だけを独立GPUのVRAM容量と同じように比較できません。ゲームの公式動作環境、共有GPUメモリとWindowsのメモリ使用量も確認してください。
テクスチャを下げて使用量が減ったのに、カクつきは直りません。
VRAM以外の負荷も候補です。初回や更新直後だけならシェーダー構築、移動中だけならストレージ読み込み、常にFPSが低いなら描画負荷やCPUを切り分けます。同じ場面を2回目にも確認し、変えた設定は必要に応じて元に戻します。
ゲーム内のVRAM表示とタスクマネージャーの数字が違います。
ゲーム内表示が設定から算出した見積もりの場合、タスクマネージャーの実使用量と一致しません。タスクマネージャーにはゲーム以外の処理も含まれます。同じ画面の同じ指標で変更前後を比べてください。
この記事の情報に問題がありますか? 誤りを報告する
参考情報・出典
公式資料を確認し、本文は独自の表現で要約しています。
Microsoft DirectX:タスクマネージャーのGPUと専用・共有メモリMicrosoft Learn:グラフィックスメモリの構成例Microsoft Learn:GPUプロセス別メモリ表示の注意NVIDIA:ゲームのテクスチャ品質とVRAMの例