まずこれを試す
結論
エラー全文を撮影し、まず「機能レベル不足」「d3dx9_43.dllなどの追加DLL不足」「DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVEDなどのGPUエラー」のどれかを選びます。機能レベルはdxdiagの使用GPUで照合、古いDLLだけ不足する場合はMicrosoft公式の追加ランタイム、GPUエラーはドライバー・設定・発生条件を1項目ずつ比較します。
この手順で直らない場合:症状に合う次の確認 →原因候補
- ゲームの要求する機能レベルに、実際に使用しているGPUが対応していない
- 古いゲームが使うD3DX・XInputなどの追加ランタイムが不足している
- ゲームの描画中にGPUデバイスがリセットされる、またはドライバーが応答しない
- ゲーム固有の設定・改変ファイル、破損したゲームファイルやWindows側の問題
エラーの英数字で入口を選ぶ
ダイアログを閉じる前にスクリーンショットを撮り、エラー全文と末尾の英数字・DLL名を控えます。次は表示例であり、ゲーム固有のエラー文や原因を確定する表ではありません。
| 表示例 | 何を疑うか | 先に開く場所 |
|---|---|---|
Feature Level 12_0 required/D3D11 feature level 11_0 | 使用GPUの機能レベルとゲーム要求が合わない可能性 | dxdiagのGPU・機能レベル。別GPUがあるPCは使用GPUも確認 |
d3dx9_43.dll/XINPUT1_3.dll/D3DCompiler_43.dllがない | 古いゲーム用の追加ライブラリ不足が候補 | ゲーム公式の前提ソフトとMicrosoftの旧ランタイム |
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED/DEVICE_HUNG/DEVICE_RESET | 描画中のGPUデバイスが利用できなくなった可能性 | 発生場面・ドライバー・MODやオーバーレイ |
d3d12.dll/dxgi.dllがない、または読み込めない | Windows標準の構成やゲームの要求環境を確認 | Windows Updateとシステムファイルの確認 |
MSVCP140.dll/VCRUNTIME140.dllがない | Visual C++系。DirectXの追加ライブラリではない | Visual C++の対処記事 |
「DirectXの初期化に失敗」のようにファイル名や機能レベルがない場合は、この表だけでは分類できません。ゲームの公式動作環境、使用GPUと失敗したタイミングを確認してから対処を選んでください。
DirectX 12と「機能レベル12_0」の違い
- Windowsキー+R→
dxdiag→Enter。「システム」の「DirectX バージョン」はWindowsに用意されたランタイムを示します。 - 「ディスプレイ」や「レンダリング」タブを開き、「名前」で対象のGPU、「機能レベル」で
12_1、12_0、11_0などの一覧を確認します。GPUが2つあれば各タブを見ます。使用GPUが違うなら一覧の数字だけでゲームの対応を断定できません。 - ゲームの公式動作環境が「Feature Level 12_0以上」を要求する場合、使用するGPUの一覧に
12_0かそれより上位の機能レベルがあるか照合します。「DirectX 12対応」という表記だけなら要求する機能レベルまで断定しません。
| dxdiagの仮例 | 読み方 | 次の行動 |
|---|---|---|
システム:DirectX 12/使用GPU:11_0まで/ゲーム:12_0 required | Windowsのバージョン表示とGPUの機能は別。現在のGPUは要求に届かない | 別GPUの有無とドライバー状態を確認。対応GPUがなければゲームの公式必要環境を再確認 |
システム:DirectX 12/使用GPU:12_1あり/ゲーム:12_0 required | 一覧では要求を満たすが、ゲームがそのGPUを使っているとは限らない | ノートPCなどはWindowsのグラフィック設定で対象ゲームのGPUを確認。ゲームの別要件も照合 |
上の数値は説明用の仮例です。機能レベルはGPUが使える描画機能を表し、FPSやGPU性能の順位ではありません。Windows Updateや旧DirectXランタイムの追加だけでGPUにない機能は増えません。
解決手順
同じ問題の続きから
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エラー全文と使用GPUを確認する
- エラーの英数字・DLL名を最後まで撮影。起動直後か、プレイ中の特定場面かを控える。下の表でエラー名ごとの確認先を選ぶ。
- Windowsキー+R→dxdiag→「システム」でDirectXバージョン、「ディスプレイ」または「レンダリング」でGPU名・「機能レベル」・ドライバーの日付を確認。GPUが複数あるPCは、見ているGPUがゲーム用か確かめる。
一致したエラーの対処だけを試す
- 「Feature Level 12_0 required」などはゲーム公式の必要機能と対象GPUの機能レベルを比較。対応GPUが別にある場合はWindowsの「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」で対象ゲームのGPUを選ぶ。GPU自体に必要機能がなければランタイムの追加では解決しない。
- d3dx9_43.dllやXINPUT1_3.dllなどの不足はゲーム公式が案内するランタイムを優先。該当する古いDirectX追加ライブラリならMicrosoft公式の「DirectX エンドユーザー ランタイム」を使用する。d3d12.dllなどのWindows標準DLLとは分ける。
- DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED/HUNG/RESETなどはGPU故障と決めつけず、発生したゲーム・場面・ドライバー更新日を記録。MOD・オーバーレイ、画質やドライバー版を1項目ずつ比較する。
同じ条件で再確認し、記録を残す
- 再起動して同じ起動方法・同じ場面でエラーが再現するか調べる。エラーが変わったら新しい全文を控え、別種類の対処へ切り替える。
- 解決しなければゲーム名・版、エラー全文、dxdiagの使用GPU・機能レベル・ドライバー版、発生場面、試した項目をゲームの公式サポートへ伝える。必要に応じてdxdiagの「すべての情報を保存」で記録を残す。
「DLLがない」なら、ファイル名で対処を分ける
d3dx9_43.dll、XINPUT1_3.dll、D3DCompiler_43.dllなどの古い追加ライブラリが不足する場合は、ゲームの公式サポートに必要な前提ソフトが書かれていないか先に確認します。Steam版ならゲームファイルの整合性を確認する選択肢もあります。
- ゲーム公式の案内が旧DirectX SDK用の追加ライブラリを要求する場合は、Microsoft公式のDirectX エンドユーザー ランタイム(June 2010)を開きます。ダウンロードした
directx_Jun2010_redist.exeを実行して、新しい空フォルダーへ内容を展開します。 - 展開先で
DXSETUP.exeを実行し、画面の案内に従います。これは追加の古いライブラリ用で、WindowsのDirectXバージョンやGPUの機能レベルを引き上げる操作ではありません。 - 再起動後、同じゲームで同じエラーが出るか確認。ファイル名が変わったら新しい表示名に沿って確認先を選び直します。
異なる種類のDLLは分けて確認:MSVCP/VCRUNTIMEはVisual C++、d3d12.dllやdxgi.dllなら下のWindows側の確認へ。ファイルを1つずつ非公式サイトから取得してゲームフォルダーやSystem32へコピーしないでください。
GPUエラーなら、ドライバーと落ちる場面を比べる
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED、DEVICE_HUNG、DEVICE_RESETはDLL不足や機能レベル不足とは別です。「REMOVED」という英語だけでGPUの物理故障とは判断しません。
- エラーが出た場面、ゲームの版、直前のドライバー更新やMOD導入を記録。特定の場面・1つのゲームのみか、ほかのゲームでも起きるか分けます。
- MODやオーバーレイを使っていれば導入元の方法で一つずつ無効にし、同じ場面で比較。改善しなければ画質設定を一段下げて比較し、VRAMの余裕はVRAM不足の記事で確認します。変更した値は元に戻せるよう控えます。
- 複数ゲームで起きる、またはGPUドライバー更新後からなら、GPUメーカー別の更新・戻し方を確認。電源断やPC再起動も伴う場合はPC全体の確認へ進みます。
ゲーム公式がDX11などの別描画モードを案内している場合だけ、切り替え前の設定を控えて試します。全ゲーム共通の起動オプションはありません。
Windows標準DLLや原因不明の初期化エラー
d3d12.dll/dxgi.dllのような表示や、ファイル名のない「初期化失敗」なら、まずゲームの公式必要環境とOS、GPU名・機能レベルを照合します。Windows 11の「設定」→「Windows Update」で更新を確認し、再起動します。- 1ゲームだけならゲームファイルの整合性を確認。GPUが2つあり別のGPUでゲームが起動している疑いがあるなら「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「グラフィック」でゲームを選び、利用するGPUを確認します。
- 複数のアプリでWindowsのシステムファイル異常が続く場合は、Microsoft公式の修復手順で管理者のコマンド プロンプトから
DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealthを実行し、成功後にsfc /scannowを実行します。結果を控え、必要ならサポートに相談します。
解決しなければ、エラー画面、ゲームの版、dxdiagの「すべての情報を保存」で得た情報、変更前後の結果をゲーム公式サポートへ伝えます。保存ファイルはPC情報を含むため、公開投稿の前に内容を確認してください。
注意
不明な配布サイトのDLLをSystem32やゲームフォルダーにコピーしないでください。WindowsのDirectXバージョンとGPUの機能レベルは別の情報です。機能レベルが不足するGPUを旧ランタイムやWindows Updateだけで対応させることはできません。
よくある質問
dxdiagにDirectX 12と出るのに、機能レベル12_0が必要と表示されます。なぜ?
「DirectXバージョン」はWindows側のランタイム、「機能レベル」はGPUとドライバー側の対応機能です。DirectX 12でも実際に使うGPUの機能レベルが11_0の場合があります。ゲームの要求レベルと使用GPUを比べてください。
d3dx9_43.dllがない場合、DLLファイルだけを入れればいいですか?
単体DLLの配布サイトから取得せず、まずゲーム公式の前提ソフトを確認します。旧DirectX SDKの追加ライブラリが必要ならMicrosoft公式「DirectX エンドユーザー ランタイム」を使用します。これでGPUの機能レベルやWindowsに入ったDirectXのバージョンは上がりません。
DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVEDはGPUが物理的に外れたという意味ですか?
必ずしもそうではありません。Microsoftの説明ではドライバーの更新やリセットなどでもゲームからデバイスを使えなくなる場合があります。ドライバー版、ゲームの場面、MOD・オーバーレイ、複数ゲームでも起きるかを分けて確認してください。
d3d12.dllやdxgi.dllがないと表示されたら旧ランタイムを入れますか?
旧ゲーム向けの追加ランタイムとは対象が違います。まずDLL名とゲーム公式の必要環境を確認し、Windows Updateを実施します。複数アプリでOSのシステムファイル異常が続く場合はMicrosoft公式のDISM・システムファイルチェッカーの手順を参照してください。非公式のDLL単体配布は使用しません。
「DirectX 12が使えない」場合にDX11へ切り替えていいですか?
対象ゲームの設定や公式サポートにDX11など別の描画モードがある場合のみ、元の値を控えて切り替えて比較します。全ゲームに共通する起動オプションはありません。必要な機能を持たないGPUをソフトだけで対応させる方法でもありません。
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参考情報・出典
公式資料を確認し、本文は独自の表現で要約しています。
Microsoft:dxdiagでDirectXのバージョンを確認するMicrosoft Learn:GPUの機能レベルとAPIのバージョンの違いMicrosoft:古いゲーム向けDirectXエンドユーザーランタイムMicrosoft Learn:DEVICE_REMOVEDなどのDXGIエラーMicrosoft:Windowsでシステムファイルチェッカーを使うSteam:ゲームファイルの整合性確認